体重減少とは
体重減少は、体重が通常の範囲よりも明らかに減少する状態を指します。これは通常、短期間で大幅な体重の減少が起こる場合や、長期間にわたって続く場合など、さまざまなパターンで現れることがあります。体重減少は、食欲不振、栄養不良、代謝異常、さまざまな疾患に関連している可能性があります。体重減少の症状
以下は体重減少の一般的な症状チェックリストです。これらの症状が複数当てはまる場合は、医師の診断を受ける必要があります。
- 短期間で体重が急激に減少する
- 食欲不振や食事量の減少
- 消化不良や胃腸の問題、吐き気、嘔吐
- 疲労感や体力の低下
- 無力感や筋力の低下
- 便秘や下痢、排尿量の変化
- 頭痛やめまい、集中力の低下
- 飢餓感や渇きの増加
- 皮膚の乾燥や髪の抜け毛、爪の変化
- 不眠や睡眠障害
体重減少の原因・疾患
体重減少の原因はさまざまですが、いくつか一般的な要因や関連する疾患があります。
消化器系の疾患
消化器系の疾患（消化器がん、慢性胃腸炎、クローン病、膵臓疾患など）は、食欲不振や栄養吸収の障害によって体重減少を引き起こすことがあります。
代謝異常
甲状腺機能亢進症、糖尿病、脂肪吸収障害などの代謝異常は、体重減少を引き起こす可能性があります。
炎症性疾患
関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患などの炎症性疾患は、体重減少の要因となることがあります。
心血管疾患
心不全、心筋梗塞、不整脈などの心血管疾患は、食欲不振や体力低下によって体重減少をもたらすことがあります。
精神的・心理的要因
うつ病、不安障害、ストレス、摂食障害などの精神的・心理的要因も、食欲不振や体重減少を引き起こす可能性があります。
体重減少の検査と診断
体重減少の検査と診断は、症状や病歴の詳細な評価、身体検査、および必要に応じた追加の検査を含みます。体重変動のパターン、関連症状、食事状況、身体的な所見などを総合的に評価し、必要に応じて血液検査、超音波検査、胃カメラ・大腸カメラ検査を行います。当院では、鎮静剤を使用してウトウトと寝ている状態で苦痛を感じることなく楽に受けられる内視鏡検査を行っています。受診する目安
体重減少は医学的には6～12か月の間に4、5㎏異常体重が減った、または同期間に5％異常の体重減少が認められる場合を示します。
また、
- 何もしていないのに1か月の間で2㎏以上体重が減った
- 不自然に体重が急に減った
- 医学的には体重減少に該当しないが吐き気や嘔吐、ふらつきなどの症状がある
このような症状が認められる際には、早めに消化器内科へご相談ください。
体重減少が明らかで理由が分からない場合や、体重減少に関連する症状がある場合は、早急に医師に相談することが重要です。また、短期間で大幅な体重減少がある場合や、健康状態の急速な変化がある場合も、迅速に医療機関を受診する必要があります。当院は、女性の専門医が在籍し、適切な検査と診断を行っています。体重減少の原因を特定し、適切な治療計画をもとに患者様のサポートをしてまいります。
